令和6年度 富山県産業技術研究開発センター研究発表会 テクノシンポジウム2024 を聴講してきました。

こんにちは。森本英樹です。

7月25日(木)、13:30~17:00に開催された令和6年度富山県産業技術研究開発センター研究発表「テクノシンポジウム2024」を聴講してきました。

スライド 1 (pref.toyama.jp)

研究発表会の前に、「Hondaの自動車開発におけるDX化取り組み事例」本田技研工業株式会社~開発DX推進課チーフエンジニアである吉田氏よりご講演がありました。昨今の車両の電動化やCASEに代表される100年に1度と言われる自動車生産の変革の時代において、開発期間の短縮、製品プロセスの複雑化、技術伝承などの課題に対して、DX化によって製品開発力、競争力を高めることを目的として進めているとの事でした。講演では、四輪車の部品ごとに紐づけられた関連技術、ノウハウの抽出と関連化をRFLP〔R:要求(Requirement)→F:機能(Function)→L:論理(Logical)→P:物理(Physical)〕手法で整理し、感や経験に頼らないシステム的にモノづくりの手法について紹介されました。RFLPは今回初めて聞く用語ですが、一つの部品に対して紐づけられた膨大なデジタル情報データから最適な生産条件を見出す手法として理解しました。課題として、膨大な情報処理が必要であること、優先順位などの決定がまだ不足していることなどが示されました。さらに外部のステークスホルダーとの関係に関する質問がありました。今後AIとの融合が進んでいくものと思われます。

研究発表会では、富山県産業技術研究開発センターの職員から8件の研究報告がありました。案内書にありますように、センターが対応している工業技術に関して、グリーン、モビリティ、デジタル基盤技術、ヘルスケアの4つのテーマで、いずれも個性的でキラリと光る研究であり、すべて興味深く拝聴しました。

また令和6年度に整備された8件の設備紹介がありました。個人的には、樹脂積層造形装置、酸素・窒素・水素計測装置、真空凍結乾燥処理装置、など興味を持ちました。

15年前に退職して以降、年々ヒト、モノ、コトが充実してきている感じを抱き、また頼もしく感じました。わたしも頑張ろうと新鮮な気持ちになりました。以上

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森本英樹技術士事務所

森本英樹技術士事務所代表。
長年アルミニウム産業に携わり、2024年に独立開業。
金属加工コンサルティング・研究開発サポート・講演講座活動など積極的に行っている。富山県在住。

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